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Channel: はてこはときどき外に出る
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芸名、匿名、ハンドルネームのweb活動としがらみ

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ブログやゲーム、チャットやSNSなど匿名でのweb活動はオフラインのアイデンティティとしがらみから人をどこまで自由にできるだろうか、と考えた話です。

 

4年前の自分と現在の自分

2015年11月7日ではてなブログはオープン4周年だそうですね。

blog.hatena.ne.jp

当時は招待制だったので、「すっぱい葡萄はいらないやい」と思っていました。

kutabirehateko

そんな素直になれないわたしをさよさんことid:sayonarasankakuさんが招待してくださったので即日開設。当時ははてなハイク>(越えられない壁)>はてなダイアリー>>>>>>はてなブログという優先順位で、はてなブログは長い間放置していました。しかし今年の7月末から連日更新するようになり、危惧していたことが起きてしまいました。はてなハイクがおろそかになってしまったのです。あんなにも ハイク is my life だったのに・・・!

 

実は福岡ってオフ会を開くようなハイカーがいないんだよね。来福してくださったハイカーさんも何人かいらっしゃったけれど、やれ学祭だ、映画だ、カラオケだ、バードウォッチングだと集まりあっていた首都圏オフ会愛好家のみなさんと接触がなくなったのが大きな変化。

 

4年前の11月といえば変な仕事をはじめたころでもありました。翌年福岡へ越して、徐々に仕事も増えていきました。現在の福岡の知人は親兄弟の関係以外はすべて仕事関係の人たち。仕事してなかったら誰とも知り合えなかったんじゃないかと思う。

 

ハイカーとしての活動が影を潜めて、仕事の芸名のわたしが表へ出ていった4年間だった。

 

ネットでのしがらみ

さて、このブログを開設したきっかけのひとつはハイカーが好まない話題を隔離するためだった。ネットで公開しているものは誰でも読めるものだけれど、発言する場を選ぶことはたいせつだ。しかし年齢的なゾーニングやカテゴリーの問題以外に政治的な理由で発言場所を増田にしたり、サブ垢ブログにしたりする人もいると思う。

 

今日ある人のブログを読んで思ったことをかなり長い時間書いた。でも結局その部分は削除することにした。なぜなら「くたびれはてこ」はそのブロガーを擁護するのか、それとも非難するのか、これはどっちの意見なんだと言い出す人が少なからずあらわれるだろうな、と思ったからだ。

 

こういうことはTwitterやほかのSNSでもある。ある人の発言に共感、あるいは反感をしめすと、その人を好ましく思わない人が、あるいは好意を持っている人が、議論の内容とおよそ関係のない過去の事件を持ち出して、遠まわしに考えを改めろと仄めかしてくるのだ。

 

本当に腹を割ってとことんまで話せる相手ならいいけれど、ろくに話もしたことがない人が、返事を求めているのかいないのかわからないような形で「あいつの肩を持つなんて(あるいはあんないい人を非難するなんて)おまえはひどい奴だ」と仄めかしてくる。議論の内容ではなく派閥の問題でだ。これは本当にめんどくさい。

 

面白いと思うけれど、ここでブクマするとこう言われるかもしれない、ここでファボるとこう書かれるかもしれない、この話をブログに書くとあとでこうなるかもしれない。だからやめておこう、と思うことがいろいろある。オフラインと変わらない。

 

この人には興味があるけれど、この人はあの人と繋がっている。個人的なやりとりをするとどこかで話がもれるかもしれない。このオフ会に出たらあの人も来て気まずい思いをするかもしれない。そんな風に人と知り合うことにもたたらを踏むこともある。

 

こういうしがらみを利用して、政治力のある人は反論しづらい空気を作っていく。力のある人と懇意にしていることをアピールして多勢に無勢の雰囲気を作る人もいる。オンラインの村みたいだ。なんら自分の矜持に反しないことでも、興味をもったことをどんどん書きつづけるのは難しい。

 

名前に付随するもの

同様にオフラインのわたしには仕事の名前と立場があるから「くたびれはてこ」の話はしない。またご近所の方に仕事の芸名は伝えない。だからときどき電話番号からLINE IDの芸名がご近所さんに表示されてしまったり、仕事のメールをうっかりくたびれはてこのメアドで返信したりすると心底焦る。

 

名前は便利だけど、しがらみができると重く感じることも多い。それぞれの名前に付随する情報とそこから発信されるイメージはわたし自身とは必ずしも一致しない。ネットで知り合った人がはじめからどこに住んでいる何歳で性別、職業、年収、学歴、結婚歴、家族構成までわかっていたら、きっと友人にはならなかっただろうと思う。

性別が女性だとわかったとたんにセクハラをかましてきたり、年下だとわかった瞬間見下してきたり、年上だとわかった瞬間話が通じないと思い込む人はいる。女だとわかった瞬間フェミフェミいわれたりとかね。

 

肩書きのない自分として何かを発信するのは楽しい。名前を覚えてもらって知り合うのも楽しい。それは日記を書くこととは違うし、必ずしも病的なものではない。でも同じ名前で育っていくと、やがてはそこにしがらみが出来て、自網自縛に陥ることもある。

 

この4年間を通してHNと芸名と戸籍上の名前であれこれやった。わたしはネカマ設定みたいな凝ったことはできないし、面白いと思った人にはすぐに会いたいと思う。継続的なキャラの切り替えは難しい。次の4年はこれ以上名前を増やさずやっていけたらいいなと思う。政治的な駆け引きもできればかかわりたくない。さて、どうなるかな。


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