今朝amazonの箱を持った馴染みの宅配便のお兄さんがやってきた。
「これはこちらでよろしいんでしょうか…?」
宛名は「kutabirehateko様」であった。
レキシのCD*1を、そして四穀のつゆ*2をありがとうぞんじます。
お会いしたこともない方からこんなに気遣っていただいて、もちおともどもほんとうにとてもありがたく、心強く思いました。
毎朝ラジオを聴きながらジューサーでジュースを作り、大量の搾りかすを地道に洗い、もちおが朝飲む錠剤関係を用意する。今朝は「きらきら武士」を聴きながらジュースを作った。ウキウキした。音楽、ちからある。
四穀のつゆの方は、あいにく麺類を切らしていたのだけれど、もちおが蕎麦を食べに行きたいというので午後から出かけた。家を出るのは数日ぶりで、蕎麦を食べに行くのは告知以来はじめて。道々満開の桜を眺めた。
わたしはもちおがだいすきで、もちおはわたしがだいすきで、二人でいるのはしあわせなことです。けれどもお互い病院以外に行き場がない暮らしが続くと、外の世界と切り離されたように感じることがある。
ときどき友人、知人の近況をSNSで読んだり、はてな界隈を眺めたりすると、もう前みたいにそこに加わることはできないだろうなと思う。仕事繋がりの人が成功をおさめ、さらに大きな挑戦をしているのをみて眩しく感じる。
このブログに癌のことを書くことを躊躇していた。書いてしまったら、そうではなかったころのこともぜんぶ癌に集約されてしまうような気がした。わたしたちが元気で仲良く暮らしている世界を残しておきたい気がした。
でも書いてよかったです。回復を祈っていてください。わたしが祈れなくなるときに、お会いしたことのないどなたかが、どこかでもちおの健康と平安を祈っていてくださるなら、どんなに心強いかわかりません。
そして祈りは、患者向けではなく、医療関係者向けの癌の最新治療について書かれた分厚い本に、各種化学療法と並んで紹介されるほど効果が認められているものなのです。*4すぐれた医療も、凄腕の医師も、驚異の食品も、奇跡的な健康法も、それとめぐりあうことができるかどうかは運にかかっています。
外は雨が降っていた。春休みで駐車場はぎっしり埋まっていたけれど、出入り口付近にぽこっとひとつ駐車場が空いていた。こういう幸運に恵まれるのはどなたかが祈っていてくださるからかもしれないと思いました。自分たちのちからに限界を感じるときにきっと思い出します。ありがとうございました。