自分を売り込むためにコピーの書き方を勉強中。関連した本を何冊か読んだ。街中でもらったチラシやポストに届いたカタログなんかも考えながら読んでいる。
たった1行で!売る お客様が思わず買ってしまう商品「キャッチフレーズ」の極意 (JBシリーズ)
いまのところいちばん参考になった本。名コピーが名コピーたるゆえんが具体的に、そして簡潔にわかりやすく書いてある。商業コピーってふわふわしたイメージを伝えるものじゃないんだなとよくわかった。この本を読んでからコンビニやスーパーに並ぶものを見る目が変わった。
いいこと書いてあるんだけど、いかんせんものすごい上から目線で、下っ端コピーライターを心底馬鹿にしている様子が鼻について読み通すのがつらい。もっと事務的に書いてほしい。なんか目的があって読者の神経を逆なでしているんだろうか。
コピーの本ではないけれど、文章の組み立て方を明解に教えてくれる本。作文や小説と、テレビのニュースや新聞の文章の組み立て方の違いがわかったことが大きな収穫だった。
最後まで読んでくれることがわかっている場合は起承転結で話をすすめていいけれど、見出しと数行目で注意をひけなかったら後はないという場合、見出しとさわりの数行でいかに内容を要約するかがたいせつというお話。
仕事で講義をするとき要約を前置きして話に入るようにしているけれど、要所要所でどこにいるか伝えたり、ゼスチャアでイメージを想起してもらうことで集中力をケアしていくことは思っていたより大事なことなんだなと思った。
自分と自分の仕事のコピーを書く難しさ
しかしわたしの場合、自分の仕事のためのコピーの本当の難しさは自分を売り込むという気恥ずかしさにある。
「おすすめ!ふんわり、とろ~り!しあわせ色のオムライス。自家製ケチャップと地鶏を使ったチキンライスも自信作です」と書くかわりに、「卵を焼いて地鶏のケチャップライスに巻きました」と書くほうが正直な気がしてしまう。しかしそんな事務的な連絡事項を読んで仕事を頼みたいと思う人は少数なんですよ。バカバカ!はてこのバカ!
しかし今週話を聞きにいった人たちのおすすめは「ふんわり、とろ~り!」どころじゃなく、「完全栄養食の卵で恐ろしい成人病をノックアウト! 理想的な飼育環境で育成した厳選地鶏で精神バランスを完璧に整える奇跡のオムライス」くらいのことを書けと、こうおっしゃるわけですね。
商売のやり方っていろいろですね。JAROってなんじゃろ。そんなこと、できないわ。
まあ、とにかく枕を高くして眠れる程度に、もう少し自分の仕事を魅力的にアピールするようがんばっていきたいと思います。エイエイオー。