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Channel: はてこはときどき外に出る
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ステーションワゴンに乗って

仕事帰りにジョリーパスタでスマホから更新している。わたしは仕事でいくら稼げているのか把握していない。把握しないといけないと思いながら日々目の前の仕事と持ち越した仕事に追われている。「生活の為に働く」というが、いまのわたしにとって仕事は食い扶持を稼ぐ手段であると同時に人間らしく社会参画する手段である。つまり寝て、起きて、着替えて外へいく動機づけになるもの、食べて生きる理由づけになるのが仕事なのである。...

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発熱日記

いま熱を出して朦朧としている。これはベッドで寝ながらスマホで書いている。鼻うがいをはじめて5ヶ月目になる。おかしな話だけれど、もちおを亡くしてからの日々で最初に心から「生きてるの楽しい!」と思ったのは鼻うがいをしたときだった。長年鼻が悪く、物心ついたときから終始モヤモヤしていた鼻の中をダイレクトに洗うのは楽しかった。こんなにすっきりするとは!「鼻うがい最高。河豚刺身くらいいい。河豚刺身、カシミア*1...

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取り戻すとき

受け止めきれないことを忘れたひとが、あとで記憶を取り戻す話をむかしたくさん読んだ。体調を崩して病院へ行ったり、ガンに関するドラマを偶然耳にしたりしたせいか、もちおが最後に自宅で過ごした半月と、ホスピスに入って息を引き取るまでの10日間、荼毘に付されるまでの3日間の細々とした鮮明な記憶がここ数日細切れに蘇ってくる。蘇るならもちおが蘇ればいいのにな。何もかも忘れずに覚えていたいけど、深夜もだえ苦しむもち...

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花を盛って幸偽装

はあちゅうさんの旦那観察日記を毎日のように読んでいる。読むと「あるある、わかるわかる」とあたたかい気持ちになる。幸せな家庭はどれも似ていると言ったのはトルストイだったと思うが、よもやはあちゅうさんとしみけんさんが自分ともちおに似ていると思う日が来るとは思わなかった。...

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自撮りとジムでピッと凛々しく

寡婦の不幸顔を払拭しようと先日買ったスマホには、自撮り用の優秀な補正フィルターがついている。 自撮りフィルターをかけると魔法のようにシミもシワもムラもくすみも飛ぶ。陶器のような美しい肌に唇と頬が薄っすら赤みがかって見える。同時に眉とまつ毛は薄れ、目鼻はかすむ。 わたしはこのフィルターによって化粧をするたびに悩み続けた長年の疑問、目指すべきゴールが見えた。 これは下書き、お手本、テンプレートだ。...

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子供部屋の跡取りおじさんと渡良瀬橋の跡取りおばさん

友達にメールを書いていたら長くなったのでこっちに書くことにした。----------------少し前に子供部屋おじさんという言葉が話題になっていましたね。昨日ふと「子供部屋おじさんのうちいくらかは跡取りおじさんなのではないか」と思いました。  地元で家を継ぐ、家業を継ぐことを前提に人生が組まれていて、そこから外れる生涯を組むことが難しい人。これまでの人生を振り返ると思い当たるおじさんが大勢います。...

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さびしいワンコ

寡婦になってつらいことが三種類ある。 もちおがいなくてつらい。もちおと見たかった未来がなくなってつらい。すきなひとが傍にいなくてつらい。 もちおがいないことはもちおが生き返れない限り埋め合わせのしようがない。もちおと見たかった未来も同様。でも、もちおがいない現在とそこから続く未来がまずまず魅力的ということはありえる。...

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彼氏活動

母とわたしのあいだには幼い頃からうっすらと、思春期以降は激しく、成人してからは執拗な毒親とアダルトチルドレンの戦いがあった。恋人が出来るたびに何かと横やりを入れ、結婚してからは事あるごとに夫婦仲を邪魔してきた母。そんな母と最近不思議な蜜月にいる。...

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「どういうつもりで誘ってくるのか」より大切なこと

定型発達のみなさんがどうやっているのかわかりませんが、わたしは気があるのかないのかわからない微妙な言動をとる相手には「この言葉は(誘いは)どういうつもりですか」と正面から聞いてきた。...

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CLASSYが怖い

待合室で雑誌「CLASSY」を手に取ったらいわゆる着回し一ヵ月コーデというやつがあった。かつて蛯原友里が一世を風靡したころCancanで見た。単に服のコーディネイトを日数分並べたものではなく、物語仕立てになっている。...

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虫のいい空想

飛行機の中でチョコレートとコーヒーのサービスがあったせいか、ふと気づいたら胸がときめく気持ちになっていた。なんだかこのあといいことが待っているような気分。せっかくなのでこの気分にぴったりの、虫のいいことを考えてみよう。空港にはわたしを迎えに来ている人がいる。その人はわたしが好きで、わたしに早く会いたくて、待ちきれなくて空港へ来た。わたしを家まで安全に送り届けたくて、道みち顔を見ながら話したくて、少し...

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死と失恋と未来のない恋

エントリーの感想をもらって思ったこと。 事故で妻子を亡くした方が「子供はやがて大人になり、妻とは生涯ともに暮らすのだと当たり前に思っていた。その未来が一瞬で消えてしまい、受け止めきれない」というようなことをおっしゃっていた。...

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接触不足

ブログの書き方忘れちゃってお嬢さんおはいりなさい状態だと思っていたけど、書けてよかった。はてなハイク亡き後、そしてかけがえのない雑談相手を失ったいまブログは貴重な床屋の穴よな。全世界に通じちゃってるんだけど。...

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続・セックスレスの原因は話し合いで解決できないものが多い

*1今日は人妻だったあいだ書けなかったテーマを書こうと思います。この話の続きです。kutabirehateko.hateblo.jp...

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瓢箪から美尻

亡き夫を偲んで泣いてばかりいるようなブログを書いているけれど、日頃わたしはそこそこ元気にやっている。...

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政治的に正しくない母娘、伝統的に正しい母娘、現実的で合理的な母娘

2016-07-23に書いたエントリーむかし書いたらくがき出てきた。当時わたしは一人暮らしで、「おかあさんに甘えたい」と思うつらいことがあったのだと思う。実母はマツコデラックス体型からもちびくろサンボママ*1的素朴さからも程遠い人。...

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増量10ヶ月

BMIが15.15になった。昨年9月の13.71から10ヶ月かけて4kg増やした。金に物を言わせて外食とジムとパーソナルトレーニングを活用した。短い間だったけど、人を頼んで寝た時間と食べた物を記録してもらったりもした。思っていた以上に眠っておらず、食べていなかったことがよくわかった。仕事を減らして食事の時間と寝る時間を増やした。振り返ってみると、この現状の見える化が一番効果があったように思う。食事を...

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最期の10日間

2018年8月20日にもちおはすべての治療を打ち切られ、ホスピスへ移ることになった。息を引き取るまでの10日間の苦しみは筆舌に尽くし難いものだった。近々死ぬと思われている責任能力のない患者に医療機関が何をするかを2つのホスピスを経て最悪の形で、また非力な人間の力が及ぶ限りで最善の形で知ることになった。前者の医療関係者をわたしは生涯ゆるさないし、後者の医療機関にも未だ足を運ぶ気にはなれない。助けられな...

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寡婦2年生

去年の今日はお通夜で明日は葬儀だった。深夜を回って間もなくもちおは息を引き取り、そこから葬儀に向けて親族間で揉め事が勃発、5分も経たずに四面楚歌となり深夜にホスピスの廊下で葬儀社に電話をかけまくった。前が見えなくなるくらい大泣きしながら諸手続きと家事を済ませる強烈な一日だった。あの日のことをどこかに書こうと思いながら手を付けられずにいる。...

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サウナ通いと水風呂でクーラーをつけずに若返って夏をこえた話

一人暮らしになって文句なしによかったことがひとつだけある。クーラーをつけなくていいということだ。 身体の表面積が大きく血肉の乏しい身体にとってクーラーの冷気は天敵である。ぬるま湯から徐々に茹でられた蛙は熱さに鈍く煮えるまで鍋から飛び出さないというが、クーラーで徐々に冷やされた身体もまた致命的な寒さにおちいるまで危機を感じないのか、気がついたときには凍えきっている。...

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